保育士転職サイトのメリットとデメリット【条件交渉、面接対策など6つの特徴を解説】

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保育士転職サイトのメリットとデメリット【条件交渉、面接対策など6つの特徴を解説】

保育士転職サイトの利用を検討している方向けに、保育士転職サイトを使うメリットとデメリットに分けて、転職支援サービスの内容や特徴を解説します。

保育士転職サイトが保育士求人を紹介してくれることはよく知られていますが、それ以上に便利なこと、注意すべき点までは広く知られていません。

この記事では保育士転職サイトの良い点だけでなく、使う際の注意点とその対策もお伝えしますので、記事を読んだ後には、ご自身が保育士転職サイトを利用すべきか簡単に判断できるようになるはずです。

この記事を書いた人
この記事を書いた転職マネージャーです。転職経験は3回あり、現在は中小企業診断士として独立、サービス業が専門になります。人事・人材領域の仕事では、マネジメントなどクライアント企業の昇進・昇格者向け研修を受け持っています。当サイトでは私自身の転職活動経験をベースに、人材サービス業界で働く方にも助言をもらいながら、転職したい人に役立つ情報を共有し、たいせつな選択や判断をお手伝いします。

保育士転職サイトを使うメリット

保育士転職サイトを使うメリット
保育士転職サイトを使うメリット

保育士転職サイトは、転職したい保育士(求職者)と、保育士を採用したい保育施設との間を取りもち、転職を支援するサービスを提供しています。

保育士転職サイトを運営する企業を職業紹介事業者と言い、厚生労働大臣から許可を受けて事業を運営しています(参考:厚生労働省「労働者派遣事業・職業紹介事業等」)。

保育士転職サイトを利用すると、求人の紹介にとどまらず、転職についての助言、転職活動の代行などの転職支援サービスが無料で受けられ、自分で転職先を探すよりも転職活動が楽にすすめられるようになります。

このような保育士転職サイトを使うメリットを、次の6つの項目ごとに具体的に解説していきます。

保育士転職サイトは、希望がかなう求人を探し出し、紹介してくれる

保育士転職サイトは数多くの保育士求人をあつかっており、3万件以上の求人をあつかう大手保育士転職サイトもあります。

保育士転職サイトのキャリアアドバイザー(求職者の担当者)は、求職者の経験やスキル、希望条件を把握し、保育施設の求人の要望・要件を確認したうえで、たくさんある求人の中から求職者にフィットする求人を探し出し、紹介してくれます。

キャリアアドバイザーとは

キャリアアドバイザーとは、求職者の転職支援を担当する保育士転職サイトの社員で、コンサルタントやコーディネーターと呼ぶ保育士転職サイトもあります。

キャリアアドバイザーは、求職者の経歴やスキル、希望条件を、電話や対面の面談で確認し、求職者にフィットする求人を紹介します。求人応募の際には、履歴書など応募書類提出の手続きを代行し、保育施設に対して求職者の長所や強みとともに推薦します。

書類選考後は、面接の日程調整や面接対策、面接同行などで求職者の転職活動を支援。その他にも各種相談やアドバイス、情報提供によって、求職者をサポートします。

なお、似たような名称にキャリアコンサルタントがありますが、こちらはキャリアコンサルティングの国家資格を持つ専門家を指します。保育士転職サイトのキャリアアドバイザーの中には、キャリアコンサルタント資格を保有する方もいます(参考:厚生労働省「キャリアコンサルティング・キャリアコンサルタント」)。

このようなキャリアアドバイザーによるサポートが、転職のミスマッチを減らし、転職の成功につながるのです。

また、保育士転職サイトから紹介される求人の中には、個人で収集すること難しい非公開求人が含まれます。

非公開求人とは
非公開求人は、保育施設が公に募集していない求人で、保育士転職サイトに登録することで紹介してもらえる求人です。

求人を非公開にする理由や背景には、次のようなものがあります。

保育士転職サイトは、自己PRや志望動機、応募書類作成についてアドバイスしてくれる

履歴書や職務経歴署に記載したり、面接で質問されることが多い、自己PR志望動機を整理してまとめることは、難しく面倒くさいと思っている方は結構います。

保育士転職サイトを利用すると、キャリアアドバイザーが求職者の業務の棚卸しから一緒に考え、アドバイスしてくれるので、自己PRや志望動機が簡単につくれます。

履歴書職務経歴書などの応募書類作成のアドバイスでは、読む人に好印象を与え、ご自身の経験やスキルが求人の要件を満たしていることが伝わりやすくなるように改善するなど、書類選考が通過しやすくなる書き方を教えてもらえます。

なお、保育施設によっては、職務経歴書の提出が不要となることがあります。

職務経歴書の作成にあたって
保育士転職サイトを利用する方は、職務経歴書の作成にあたって、一度はキャリアアドバイザーから助言をもらうようにしてください。職務経歴書は履歴書と違い、転職活動することで初めて作ることになる書類です。フォーマットも自由で、個人差が出やすいものです。

保育士転職サイトは、求人の背景や職場環境など、表に出てこない独自情報を提供してくれる

保育士転職サイトの社内にはキャリアアドバイザーの他に、保育施設を熟知した営業担当者がいます。

営業担当者は、日頃から求人企業への訪問、連絡などのコミュニケーションを重ねることで密接なつながりを持ち、求人情報とともに求人が出ている背景、職場環境などの実情・実態、過去に採用された人物像や採用理由などを把握し、その情報は保育士転職サイトの社内でも共有されます。

キャリアアドバイザーはこれらの情報をベースに、それぞれの求人に関する給与や休日、残業時間といった情報はもちろんのこと、職場の雰囲気、上司となる園長主任保育士の人柄や考え方など、あまり表にはでてこない独自情報まで教えてくれるのです。

もしも、保育士転職サイトが保有していない情報が必要となれば、個別に保育施設に問い合わせてもらえます。

念のため補足しますが、公になっていない情報については、くれぐれも取り扱いに注意しましょう。

保育士転職サイトは、面接傾向の助言、模擬面接の実施、面接当日の同行などの面接対策をしてくれる

大手の保育士転職サイトは転職支援実績が豊富で、保育施設ごとの面接傾向を把握しているため、的確で有用な助言がもらえる面接対策をしてもらえます。

例えば、過去に保育園の面接で出た質問とその傾向、面接官に関する情報などを教えてもらえます。

キャリアアドバイザーは、保育施設の面接官役になって、模擬面接もしてくれます。求職者は自己PRや志望動機など面接での受け答えを意識しがちですが、模擬面接では態度や体の動き、話すスピードなど相手に与える印象もチェックしてもらえますよ。

もちろん、電話など非対面形式の模擬面接も可能です。

また、日程があえば、本番の面接にも同行してもらえます。キャリアアドバイザーが面接に同行してくれることで緊張がやわらぎますし、面接でしどろもどろになったり、返答に困った時には助け舟を出してもらえるので、安心して面接にのぞめます。

面接同行の留意事項
  • 面接の同行は、地域や時期によって対応してもらえない場合があります。
  • 面接に同行する保育士転職サイトの社員は、キャリアアドバイザーではなく、営業担当者になることがあります。

保育士転職サイトは、給料・年収などの待遇・条件交渉や、面接などの日程調整を代行してくれる

保育士転職サイトを使う転職活動では、求職者が保育施設に応募すると、そこから先の交渉や調整には保育士転職サイトが介在することになります。

例えば、言いづらい転職後の給料・年収や休日など待遇、条件面の交渉、面接や職場見学、入職(入社)予定日など日程の調整は、保育士転職サイトが求職者と保育施設の間に入り、取りまとめてくれます。

個人で交渉したり調整したりすることに比べたら、楽であり、本音を言いやすくなります。

特に給料・年収の交渉は、保育士転職サイトを使うメリットが大きいと言えるでしょう。保育士転職サイトは過去の転職支援実績や営業活動から、次のような情報を把握しています。

給料・年収に関する情報は、個人での収集が難しい部分です。この情報を持っている保育士転職サイトは、給料・年収の実態や相場をふまえて交渉にのぞむことでき、保育施設との交渉を有利に進めることができるのです。

保育士転職サイトは、転職の悩みやキャリアの相談に乗ってくれる

保育士転職サイトが提供するサービスは、求人の紹介や転職支援にとどまりません。次のような転職やキャリアのお悩み、お困りごとがある方の相談にも、大手保育士転職サイトは対応しています。

キャリアアドバイザーは相談者の話しに耳を傾け、悩みや困っていることなどの問題を理解したうえで、今後の可能性やキャリアプランを一緒に考え、助言してくれます。その際、良い求人があれば紹介もしてくれるでしょう。

転職やキャリアのお悩みやお困りごとについて、どうしたら良いのかわからない、相談できる人もいないという方も、保育士転職サイトを利用する価値はあるのです。大手保育士転職サイトは転職相談やキャリア相談の利用も歓迎してくれるので、この点は安心してください。

以上でメリットの説明を終わります。

メリットとしてご紹介した内容は、当サイトでおすすめする全ての保育士転職サイトが対応しているものですが、保育士転職サイトごとに対応方法が異なる部分があります。例えば、面談や相談の対応は電話の面談・相談を優先する、対面形式の面談・相談を優先する、といった違いが出てきます。このような保育士転職サイトの違いについては、次の記事でご確認ください。

保育士転職サイトを利用する保育士転職の流れと手順について詳しくは、次の記事をご覧ください。

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保育士転職サイトを使うデメリット

メリットの次は、デメリットについてもご紹介します。厳密にはデメリットというよりも、保育士転職サイトを使う際の注意点と言った方が適切かもしれません。

保育士転職サイトのデメリットについて、解説と対策に分けて、お伝えします。

【解説】保育士転職サイトのデメリット

保育士転職サイトを使うデメリット(注意点)
保育士転職サイトを運営する人材紹介会社は、サービス業です。サービスは形がないので使ってみるまで内容がわかりませんし、提供する人やタイミングによってサービスレベルに差が出ることがあります。

ちょっとわかりにくいかもしれませんので、人材紹介サービスを保育に置き換えてみましょう。

保育においても、保育士のスキルは、実際に会って、行動を目にしてみないことにはわかりません。オルガンや絵が上手な保育士もいればそうでない方もいますし、子どもとの遊びが得意な保育士もいればそうでない方もいます。

また、精神的・身体的なつらさや不調が、子どもとのコミュニケーションに影響を及ぼすこともあります。

このようにサービスは変動しやすく、同じ質のサービスを提供することは簡単なことではありません。保育士転職サイトに限らず、人材紹介会社を使ったことがある方から聞く不満で多いのは、次のようなものです

これらは人に起因する問題です。

そのため、大手の保育士転職サイトでは、人に起因する問題の発生を未然に防ぐ対策と、問題が発生した時の対策をとっています。

【対策】保育士転職サイトのデメリット

問題の発生を未然に防ぐ対策、問題が発生した時の対策を、それぞれご紹介します。

問題の発生を未然に防ぐ対策

前述した通り、サービスは形がなく目に見えないもので、誰がそのサービスを提供するかで、その内容が変わってしまうことがあります。

このような問題の発生を未然に防ぐための対策として、大手の保育士転職サイトでは、社員教育に力を入れ、サービスや能力の標準化につとめています。

また、ITやAI技術を活用することによって、求職者と求人のマッチング精度向上させる・人為的ミスを減らす努力をしています。

問題が発生した時の対策

大手の保育士転職サイトでは、万が一問題が発生した時の対策として、利用者の希望により担当者(キャリアアドバイザー)を変更できる制度を設けています。

利用することは先ずない制度ですが、担当者変更の制度があることで安心につながりますね。

一方、従業員が少ない小規模の保育士転職サイトでは、担当者変更ができるところは多くありません。もしも問題が発生し、担当者変更ができない場合は、退会して他の保育士転職サイトを使いましょう。

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あとがき:保育士転職サイトのメリットとデメリット【条件交渉、面接対策など6つの特徴を解説】

この記事では、次の2つのポイントから、保育士転職サイトの転職支援サービスをご紹介しました。

  1. 保育士転職サイトを使うメリット
  2. 保育士転職サイトを使うデメリット

保育士転職サイトを使う際の注意点もありますが、利用するメリットは大きく、使ったことがない方は、まずは大手の保育士転職サイトから使ってみることをおすすめします。

最後にこの記事と同じ、保育士の転職ノウハウ・知識に関する記事をご紹介します。

転職活動でたくさんのよい出会いがありますよう、お祈りいたします!

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