スカウト型の2大ハイクラス転職サイト、リクルートダイレクトスカウト(旧キャリアカーバー)とビズリーチ(BIZREACH)のサービスや機能を比較し、比較からわかる違いや特徴を解説します。
あわせて、リクルートダイレクトスカウト、ビズリーチの人材サービス業界での評判を紹介し、ハイクラス転職サイトの利用を判断する際に必要な情報をお伝えします。
- リクルートダイレクトスカウトとビズリーチの、違いや特徴が知りたい!
- リクルートダイレクトスカウト、ビズリーチの評判を教えて!
- ハイクラス転職サイトって、どんなサービス?
- ハイクラス転職サイトのスカウトサービスって、どんな仕組みなの?
- ハイクラス転職サイトの、ヘッドハンターとは?
2000年代に誕生した比較的新しいサービスであるハイクラス転職サイトは、サービス内容をご存知ない方もまだまだ多く、利用にあたって気になることがいろいろと出てきます。
記事では、リクルートダイレクトスカウトとビズリーチのサービス、機能の解説はもちろんのこと、あまり表には出てこないハイクラス転職サイトの注意点・留意事項、上手な使い方などの情報も共有していきますので、利用にあたってお役立ていただければ幸いです。
それでは、「リクルートダイレクトスカウト、ビズリーチの比較」から見ていきましょう。
目次
リクルートダイレクトスカウト、ビズリーチの比較【比較からわかる2大ハイクラス転職サイトの特徴】
ハイクラス転職サイトは、多数の転職エージェントやエグゼクティブサーチが参加する、ハイキャリア層向けの転職支援サービスです。
求職者はハイクラス転職サイトに職務経歴などの情報を一度登録するだけで、たくさんの転職エージェントやエグゼクティブサーチのヘッドハンターと接点を持つことができ、スカウトによって求職者に合うハイクラス求人を紹介してもらえます。加えて、企業から直接スカウトを受ける(ダイレクトリクルーティング)機能もあります。
手短にまとめると、ハイクラス転職サイトは求職者と、転職エージェントやエグゼクティブサーチのヘッドハンター、求人企業とを結びつけるプラットフォームと言えるでしょう。
ここでは、2大ハイクラス転職サイトのリクルートダイレクトスカウト(旧キャリアカーバー)とビズリーチ(BIZREACH)を比較して、比較からわかるサービスの違いや特徴を、次の2つの項目からご紹介します。
はじめに、リクルートダイレクトスカウトとビスリーチの比較・比較一覧表を見てみましょう。
リクルートダイレクトスカウト、ビズリーチの比較・一覧表
サービス名 | リクルートダイレクトスカウト | ビズリーチ・スタンダードステージ | ビズリーチ・プレミアムステージ |
---|---|---|---|
ヘッドハンター数(注1) | 3,000名 | 5,100名 | 5,100名 |
公開求人数(注2) | 98,910 | 72,235 | 72,235 |
個人情報保護 | ◎ | ◎ | ◎ |
エグゼクティブ・経営幹部の求人 | ◎ | ◎ | ◎ |
管理職・役職者の求人 | ◎ | ◎ | ◎ |
専門職・スペシャリストの求人 | ◎ | ◎ | ◎ |
ミドル・中高年層の求人 | ◎ | ◎ | ◎ |
ヘッドハンターからのスカウト機能 | ◎ | ◎ | ◎ |
企業からのスカウト機能 | ◎ | ◎ | ◎ |
顧問求人のスカウト機能 | ◎ | × | × |
求人検索からの応募機能 | ◎ | × | ◎ |
ヘッドハンターへの相談機能 | ◎ | × | ◎ |
登録情報の非公開設定 | ◎ | ◎ | ◎ |
利用料(注3) | 無料 | 無料 | +タレント会員:30日間3,278円(税込) +ハイクラス会員:30日間5,478円(税込) |
公式サイト | リクルートダイレクトスカウト | ビズリーチ | ビズリーチ |
*注1:ヘッドハンター数は、2022年3月20日の確認情報です。
*注2:公開求人数は、2022年3月20日時点の情報です。なお、ビズリーチは、スタンダードステージ、プレミアムステージの区分に関係なく、公開されている求人数を記載しています。
*注3:ビズリーチには、無料と有料の2つのプランがあります。それぞれのプランについて詳しくは、ビズリーチの特徴をご覧ください。
リクルートダイレクトスカウトとビズリーチは、サービスや機能の面で少し違いがあります。この後は、それぞれの特徴を中心にお伝えします。
比較からわかる、リクルートダイレクトスカウトとビズリーチの特徴を解説
先にお伝えしたリクルートダイレクトスカウト、ビズリーチの比較・一覧表を補足しながら、比較からわかるリクルートダイレクトスカウト、ビズリーチの特徴を解説します。
比較からわかる、リクルートダイレクトスカウトの特徴
リクルートダイレクトスカウト(旧キャリアカーバー)は、人材サービス業界最大手リクルートグループのハイキャリア層の求人に強い、スカウト型のハイクラス転職サイト。リクルートグループのエース級人材が、ヘッドハンターとして参加している点が魅力で、現在、リクルートグループ外も含む全国各地の人材紹介会社から、3,000名のヘッドハンターが参加、全国47都道府県の求人に対応しています。
リクルートダイレクトスカウトを運営するのは、最大手転職エージェントのリクルートエージェントも運営する株式会社リクルートになります。
- 会社名
- 株式会社リクルート
- 創業
- 2012年10月1日
- 従業員数
- 15,807人(2021年4月1日現在、アルバイト・パート含)
- 本社所在地
- 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー
- Wikipedia
- リクルートホールディングス - Wikipedia
- リクルートダイレクトスカウト(株式会社リクルート) - Facebook
それでは、リクルートダイレクトスカウトのサービスや機能について具体的に確認していきましょう。
リクルートダイレクトスカウトの会員制度や料金・費用、スカウトサービス
リクルートダイレクトスカウトに有料サービスはありません。全ての機能やサービスは利用料無料、シンプルでわかりやすい会員制度になっています。
ビズリーチでは有料会員だけが利用できる「ヘッドハンターへの相談機能」「求人検索からの応募機能」が、リクルートダイレクトスカウトでは料金・費用が一切かからず利用できます。加えて「顧問求人のスカウト機能」は、リクルートダイレクトスカウトにだけあるサービスになります。
以上がビズリーチと比較した場合のリクルートダイレクトスカウトの強み・利用するメリットと言えるでしょう。
また、ビズリーチにだけあった「企業からのスカウト機能」が、2021年からリクルートダイレクトスカウトにも加わり、さらに機能が充実。常に進化し続ける、ハイクラス転職サイトです。
会員制度 | 利用料 | 主なサービス内容 |
---|---|---|
リクルートダイレクトスカウト会員 | 無料 | +ヘッドハンターからスカウトを受ける +企業からスカウトを受ける +顧問求人のスカウトを受ける +求人を検索して応募する +ヘッドハンターに相談する |
リクルートダイレクトスカウトの情報公開範囲
職務経歴(レジュメ)などの登録情報のうち、初期設定の段階では「氏名」「メールアドレス」「生年月日」「住所」「電話番号」欄に記載された個人情報は、ヘッドハンターや企業に対してはマスキングによって匿名表示されます。
求職者によるヘッドハンターへの相談、スカウトへの返信、求人の応募依頼をすることで、当該ヘッドハンターや当該企業にのみ匿名ではない職務経歴が公開されます。
職務経歴などの登録情報は、全てのヘッドハンター、全ての企業に対して非公開にできる機能はありますが、特定のヘッドハンターや企業に対して非公開にする機能はありません。
もちろん、登録情報を、ヘッドハンターには公開・企業には非公開、ヘッドハンターには非公開・企業には公開、といった設定にすることはできます。
- 2021年より、特定企業に対して、登録情報の非公開が可能になりました
-
2021年より、リクルートダイレクトスカウトでは、特定の企業に対して、登録情報を非公開に設定できるようになりました。勤務先、グループ会社、取引先などに登録情報を公開したくない場合、この機能を利用します。特定のヘッドハンターに対して、登録情報を非公開にすることはできませんが、過去にスカウトを受けたヘッドハンターの中で、特定のヘッドハンターからのスカウトを受け取らない設定は可能となっています。
以上、ポイントを絞ってリクルートダイレクトスカウトの特徴をご紹介しました。リクルートダイレクトスカウトの評判については後ほどご紹介しますが、今すぐチェックしたい方は、こちらをご覧ください。
リクルートダイレクトスカウトに興味をもった方、登録を検討している方は、こちらの公式サイトもチェックしてみましょう。
比較からわかる、ビズリーチの特徴
ビズリーチ(BIZREACH)は、スカウト型のハイクラス転職サイトのパイオニアとも言える存在。ハイキャリア層の転職に精通する、数多くのヘッドハンターが参加している点が強みで、現在、全国各地の人材紹介会社から、5,100名のヘッドハンターが参加、全国47都道府県の求人に対応しています。
ビズリーチを運営するのは、最近テレビCMでおなじみの株式会社ビズリーチになります。
- 会社名
- 株式会社ビズリーチ
- 設立
- 2009年4月
- 従業員数
- 1,405名(連結、2020年2月時点)
- 本社所在地
- 東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー12F
- Wikipedia
- ビズリーチ - Wikipedia
- ビズリーチ - Twitter
- ビズリーチ (BizReach) - Facebook
それでは、ビズリーチのサービスや機能について具体的に確認していきましょう。
ビズリーチの会員制度や料金・費用、スカウトサービス
ビズリーチには、無料のスタンダードステージと有料のプレミアムステージの2つのプランがあります。
スタンダードステージは、「ヘッドハンターへの相談機能」「求人検索からの応募機能」などプレミアムステージに含まれる一部サービスが利用できません。
ビズリーチのプレミアムステージの会員制度には、ハイクラス会員とタレント会員の2種類があります。
現在、ハイクラス会員とタレント会員の基準は「ビズリーチが定める基準」とされ、具体的な内容は公開されていませんが、以前はビズリーチのWebサイトに、年収750万円以上の方はハイクラス会員、年収750万円未満の方はタレント会員と記載がありました。
タレント会員は、ハイクラス会員限定の求人は閲覧できません。利用料は、ハイクラス会員の方が高くなります。
なお、リクルートダイレクトスカウトにある「顧問求人のスカウト機能」は、ビズリーチにはありません。
会員制度 | 利用料 | 主なサービス内容 |
---|---|---|
ビズリーチ・スタンダードステージ会員 | 無料 | +ヘッドハンターからスカウトを受ける(注1) +企業からスカウトを受ける |
ビズリーチ・プレミアムステージ・タレント会員 | 30日間3,278円(税込) | +ヘッドハンターからスカウトを受ける +企業からスカウトを受ける +求人を検索して応募する +ヘッドハンターに相談する |
ビズリーチ・プレミアムステージ・ハイクラス会員 | 30日間5,478円(税込) | +ヘッドハンターからスカウトを受ける +企業からスカウトを受ける +求人を検索して応募する +ヘッドハンターに相談する |
*注1:一部スカウトはスタンダードステージでは利用できません。
ビズリーチの情報公開範囲
職務経歴(レジュメ)などの登録情報のうち、初期設定の段階では「氏名」「メールアドレス」「電話番号」「生年月日」は非公開になります。
職務経歴などの登録情報は、ヘッドハンター、企業それぞれに一括して公開・非公開を設定できるようになっています。ヘッドハンターだけを利用したい場合は、ヘッドハンターには公開、企業には非公開の設定にします。
加えて、特定のヘッドハンター、特定の企業に対して、登録情報を非公開にすることもできます。
以上、ポイントを絞ってビズリーチの特徴をご紹介しました。ビズリーチの評判については後ほどご紹介しますが、今すぐチェックしたい方は、こちらをご覧ください。
ビズリーチに興味をもった方、登録を検討している方は、こちらの公式サイトもチェックしてみましょう。
リクルートダイレクトスカウト、ビズリーチの評判【人材サービス業界での評判を紹介】
リクルートダイレクトスカウト(旧キャリアカーバー)とビズリーチ(BIZREACH)は、数多くのヘッドハンターが参加するサービス。リクルートダイレクトスカウトには3,000名のヘッドハンターが、ビズリーチには5,100名のヘッドハンターが参加しています(2022年3月20日の確認情報)。
たくさんいるヘッドハンターは、さまざまな転職エージェントやエグゼクティブサーチから参加しているので多様性があります。出会ったヘッドハンターによって、サービスの印象が変わることもあるでしょう。
利用にあたって、各ヘッドハンターの評判・口コミや評価は知っておきたいところですが、何千人もいるヘッドハンターそれぞれの情報を入手することは簡単ではありません。
そこで転職マネージャーは人材紹介会社の社員の方に、リクルートダイレクトスカウトとビズリーチのサービス、参加する転職エージェントやエグゼクティブサーチについて、人材サービス業界での評判を確認しましたのでご紹介します。
リクルートダイレクトスカウトの評判【リクルートグループのハイクラス転職サイト】
人材サービス業界での、リクルートダイレクトスカウトの評判をお伝えします。
リクルートダイレクトスカウトには日本の大手から中小規模の転職エージェント、外資系転職エージェント、日本の老舗エグゼクティブサーチなどさまざまな人材紹介会社の参加が見られます。
参加する人材紹介会社は、リクルート出身者が創業した転職エージェントが目立つとのこと。
参加する転職エージェント、エグゼクティブサーチの数ではビズリーチに劣るものの、株式会社リクルート、RGFタレントソリューションズ株式会社(旧シーディエスアイ株式会社)、株式会社リクルートエグゼクティブエージェントなど、サーチ機能を持つリクルートグループのそうそうたる企業が参加していることは大きな魅力です。
念のため補足しますと、リクルート社はご紹介しているリクルートダイレクトスカウトや最大手の転職エージェントであるリクルートエージェントを運営、RGFタレントソリューションズ社は外資系企業・多国籍企業のハイキャリア層人材紹介に特化したRGFエグゼクティブ サーチ ジャパンを運営、リクルートエグゼクティブエージェント社は経営層人材紹介に特化したリクルートエグゼクティブエージェントを運営しています。
リクルートダイレクトスカウトについて、私がインタビューした人材紹介会社の社員の方は、「リクルートグループはもちろんのこと、それ以外にも歴史ある日本のエグゼクティブサーチが参加するリクルートダイレクトスカウトは、ハイキャリア層の人材紹介という点で突き抜けている」と感服していました。
ビズリーチの評判【ハイクラス転職サイトのパイオニア】
人材サービス業界での、ビズリーチの評判をお伝えします。
ビズリーチもリクルートダイレクトスカウトと同じく、日本の大手から中小規模の転職エージェント、外資系転職エージェント、日本の老舗エグゼクティブサーチなどさまざまな人材紹介会社の参加が見られます。
参加する人材紹介会社の数が多いため、人材サービス業界で働いている人でもはじめて聞く名前の転職エージェントがあるそうで、地域や業界・職種に特化した小規模の転職エージェントの参加が多いのではないかとのこと。
知っているところでは、実力のある特化型転職エージェントや日系エグゼクティブサーチの参加が多く見られるので、ハイキャリア層の転職に強い味方になってくれるサービスです。
ビズリーチについて、私がインタビューした人材紹介会社の社員の方は、「一度の登録でこれだけ多くのしっかりした転職エージェントやエグゼクティブサーチと接点がもてる点は、間違いなく重宝する」と高く評価していました。
リクルートダイレクトスカウトとビズリーチのスカウトサービスを解説
リクルートダイレクトスカウト(旧キャリアカーバー)とビズリーチ(BIZREACH)のサービス根幹とも言える、スカウトサービスとはどのようなものか、次の2項目に分けて解説します。
リクルートダイレクトスカウトとビズリーチのスカウトサービスの仕組み
ヘッドハンターとスカウトに分けて、リクルートダイレクトスカウト、ビズリーチのスカウトサービスの仕組みをご紹介します。
ヘッドハンター
求職者をスカウトするヘッドハンターは、人材紹介会社(職業紹介事業者)に所属する社員や役員です。
職業紹介事業は、登録型とサーチ型に大別されます。登録型の職業紹介事業はいわゆる転職エージェントのことで、サーチ型の職業紹介事業は一般にエグゼクティブサーチと呼ばれています。
なお、職業紹介事業は許可制で、転職エージェント、エグゼクティブサーチを運営する人材紹介会社は、厚生労働省(厚生労働大臣)の許可を受けて事業を運営しています。
転職エージェント
転職エージェントは、転職したい人(求職者)と、社員、役員を採用したい企業や組織との間を取りもち、転職を支援するサービスです。
求職者が経歴や実績、スキル・技術、希望条件を伝えると、転職エージェントの担当者は求職者にぴったりの求人を探して紹介し、転職が決まるまで転職相談、応募書類作成のアドバイス、求人企業への推薦、面接対策、待遇交渉などで転職活動をサポートしてくれるサービスです。
転職エージェントを利用するには、登録が必要です。
転職エージェントは、自らの意志で登録してくる転職意欲が高い人の中で、求人企業の要望・要件に合う求職者に求人を紹介し、転職までサポートします。
エグゼクティブサーチ
エグゼクティブサーチも転職エージェントと同じく、社員、役員を採用したい企業や組織の要望・要件にあう対象者に求人を紹介し、転職までサポートするサービスです。
一方、対象者の探し方は転職エージェントと同じではありません。
エグゼクティブサーチは、サーチと言う通り自社データベースの活用のみならず、人脈・情報を駆使して求人企業の要望・要件にマッチする対象者を探し出すのですが、探し出した人物は必ずしも転職に前向きな方ではありません。
エグゼクティブサーチは、求人企業の要望・要件に合う人材と判断すれば、転職意向の有無に関わらず対象者にアプローチします。
対象者は経営層、管理職層が多く、キャンディデイト(候補者)と呼ばれます。
スカウト
求職者はリクルートダイレクトスカウト、ビズリーチにプロフィールや職務経歴などの情報を登録すると、参加するヘッドハンターや企業に、匿名の登録情報が開示されます。
登録情報を見て興味を持ったヘッドハンターや企業から、求職者にスカウトの連絡があり、求人が紹介される仕組みです。
このようにリクルートダイレクトスカウト、ビズリーチなどのハイクラス転職サイトは、求職者とヘッドハンター、企業とを結びつけるプラットフォームになっているのです。
スカウトサービス利用の流れを整理すると、次の通りです。
- ハイクラス転職サイトのスカウトサービス利用の流れ
-
- 求職者が、ハイクラス転職サイトにプロフィールや職務経歴などの情報を登録
- ヘッドハンターや企業が、求職者の経験や実績、スキル・技術などを確認
- 求人企業が求める人材、求人の要望・要件に合致する人材と判断された求職者は、ヘッドハンターや企業からスカウトを受ける
リクルートダイレクトスカウトとビズリーチのスカウトサービスの対象者
リクルートダイレクトスカウトとビズリーチのスカウトサービス対象者となる方は、次のような方です。
- ハイクラス転職サイトのスカウトサービスの対象者
-
- 高年収の求人を探している方
- 経営の経験やマネジメントの経験がある方
- 特定分野・領域で高い実績を残してきた方
- 特定分野・領域の専門知識やスキル、技術がある方
裏返すと、ビジネス経験が少ない方には、不向きなサービスと言えます。
ハイクラス転職サイトのスカウトサービス対象者について、年収と年代の面からご説明します。
スカウトサービス対象者の年収
ハイクラス転職サイトを利用して積極的に求人を紹介されるには、直近の年収が一つの基準になってきます。直近の年収が低いと、どうしてもハイクラス求人が紹介される機会も少なくなってくるでしょう。
リクルートダイレクトスカウトが主にあつかう求人は年収600万円以上、ビズリーチが主にあつかう求人は年収500万円以上と言われています。ハイクラス転職サイトを利用するにあたっては、同程度の年収があることが目安になりますが、この目安よりも低い年収の方の利用例も存在します。
また、ビズリーチの会員制度には、ハイクラス会員とタレント会員の2種類があります。現在、ハイクラス会員とタレント会員の基準は公開されていませんが、以前はビズリーチのWebサイトに、年収750万円以上の方はハイクラス会員、年収750万円未満の方はタレント会員と記載があり、基準に変更があったとしても、年収はチェック項目の一つとして残っているものと推測します。
ハイクラス転職サイト登録の際は、直近の年収を入力することになりますが、いわゆる額面の金額を入力します。手取りの金額を入力すると、年収が低くなってしまうので注意してください。
スカウトサービス対象者の年代
リクルートダイレクトスカウトとビズリーチは、ビジネス経験が豊富な方、高い技能を身につけている方、マネジメント能力が高い方、スペシャリストの方、ベテランの方の利用を想定しているため、年代で見れば30代、40代、50代の利用者が多くなります。
これにともない、ミドル・中高年層の求人はもちろんのこと、高年収の求人、高職位の求人といったハイキャリア層向けの求人が多いことも、ハイクラス転職サイトの特徴の一つです。
なお、20代の方はハイクラス転職サイトを利用できないわけではありません。技術やスキルを持っている20代の方、組織をリードするなど責任ある立場の仕事に携わっている20代の方であれば、当然ながら利用対象者になります。
リクルートダイレクトスカウト、ビズリーチへの登録
リクルートダイレクトスカウト(旧キャリアカーバー)、ビズリーチ(BIZREACH)を利用するにあたっては、会員登録が必要になります。
リクルートダイレクトスカウト、ビズリーチへの登録は、こちらの公式サイトにアクセスして、登録ページの入力フォームにプロフィールや職務経歴、希望条件などの情報を入力します。
会員登録の際に入力する情報(入力項目)は、少しだけビズリーチの方が多くなりますが、あまり大きな差はありません。共通する入力項目は次の通りになります。
- プロフィールに関する情報
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- メールアドレス
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 住所
- 連絡先(電話番号)
- 直近の年収
- 直近の業種
- 直近の職種
- 最終学歴
- 語学
- 保有資格
- 職務経歴に関する情報
-
- 経験業種
- 経験職種
- 企業名
- 部署・役職名
- 在籍期間
- 職務内容
- 希望条件に関する情報
-
- 希望業種
- 希望職種
- 希望年収
- 希望勤務地
- その他希望条件
*「ハイクラス転職サイト登録時に入力する情報(入力項目)」は、時期や入力する情報の内容で変わってくることがありますので、お含みおきください。
なお、ビズリーチではこの他に、転職経験、マネジメント経験、特筆すべき表彰事項、スキル、転職希望時期などの入力項目があります。
リクルートダイレクトスカウト、ビズリーチともにご留意いただきたい入力項目は、直近の年収です。
直近の年収はいわゆる額面の金額を入力してください。手取りの金額を入力すると、年収が低くなってしまうので注意しましょう。
最近、管理監督者になったばかりで、以前の残業時間が多かった方は、残業代の支給がなくなり、直近の給与が下がっていることがあるかもしれません。
また、会社の業績やご自身の成果によって、直近の給与や賞与の支給額が下がっているという方もいると思います。
このような場合、源泉徴収票の支払金額と、給与明細12ヶ月分と賞与の額面の合計を比べて、高い方の年収を入力しましょう。
リクルートダイレクトスカウト、ビズリーチの上手な使い方、注意点・留意事項
リクルートダイレクトスカウト(旧キャリアカーバー)、ビズリーチ(BIZREACH)の上手な使い方、注意点・留意事項を、次の2つの項目からご紹介します。
リクルートダイレクトスカウト、ビズリーチの利用が会社にばれることを防ぐ方法は?
リクルートダイレクトスカウトやビズリーチの利用が会社にばれたくない方、そして経営層の方は、ハイクラス転職サイトにある機能のうち、企業から直接スカウトを受ける、ダイレクトリクルーティング機能を停止し、企業に対して職務経歴情報(レジュメ)を非公開にして、企業をブロックする設定にする方が無難です。
職務経歴の情報の一部が匿名であったとしても、職位が高い方の情報は誰のものであるか特定しやすいものです。
例えば、ビズリーチの初期設定では「氏名」「生年月日」「メールアドレス」「電話番号」は非公開、その他の職務経歴の登録情報は、勤務先を除く企業に公開される仕様になっています。
大企業であれば多くのグループ会社があり、登録情報の閲覧可能な企業として、勤務先企業をブロックするだけでは十分とは言えません。各グループ会社には人事部があって、採用側の立場でリクルートダイレクトスカウトやビズリーチを利用している可能性もあり、さらには親会社から出向中の社員が人事の責任者なんて話は珍しくもありません。
取引先や同業他社も、職務経歴の一部情報を見ただけで、個人を特定できることもあるでしょう。
このような観点から、ハイクラス転職サイトの利用が会社にばれるリスクを減らすために、ヘッドハンターのスカウト機能だけ利用し、企業からのアクセスはブロックすることをおすすめします。
- ハイクラス転職サイト利用が会社にばれるリスクの予防対策まとめ
- ハイクラス転職サイト利用が会社にばれるリスクの予防対策として、企業からのスカウト機能を停止し、企業に対してレジュメを非公開にする。
リクルートダイレクトスカウト、ビズリーチに参加しているヘッドハンターの見極め方は?
リクルートダイレクトスカウトやビズリーチのヘッドハンターは、さまざまな転職エージェント、エグゼクティブサーチに所属する社員ですから、いろいろな方がいます。
敏腕ヘッドハンターに出会うこともあれば、その逆もまた然りで、ここがハイクラス転職サイトを利用するおもしろさとも言えます。
とはいえ、ハズレのヘッドハンターとの出会いは避けたいもの。ここで注意すべきヘッドハンターの例を挙げますので、万が一例示するようなヘッドハンターと遭遇したら、相手にせず距離を置いてください。
- 求職者の経歴や希望条件を理解していないと思われるような求人を紹介するヘッドハンター
- 求人の内容や要件、求人企業の内情を把握できていないヘッドハンター
- 質問や確認に対する回答、返信などに時間がかかるヘッドハンター
良いヘッドハンターは自社のビジネスのみならず、求職者、求人企業の三者が幸せになる結果を考えて行動するものです。
相性が悪いな、何か嫌だなと感じたぐらいでも、距離を置いていいのです。人生の大きな決断をする際に、言語化できないご自身の感覚は大切にしましょう。
ただし、企業規模で敬遠するようなことはしないでください。
小規模の人材紹介会社では、大手転職エージェントのエース級社員が独立し、経営者とヘッドハンターを兼務していることも珍しくありません。実際、私の面倒を見てくれた大手転職エージェントの有能な担当者は、独立して業界特化型の人材紹介会社を立ち上げ、社長兼プレーヤーとして活躍中です。
小規模の人材紹介会社は、特定の企業と信頼関係を築いたり、職種・業種・地域などで強みを持たなければ生き残れませんので、担当する領域には深く入り込み情報を持っています。事業者の規模で先入観を持ったり侮ったりすると、好条件の求人とつながる機会をみすみす逃すことにもなりかねませんので、注意しましょう。
また、リクルートダイレクトスカウト、ビズリーチでは、万一問題が起こってしまった時の策も講じています。例えば「ヘッドハンターから返信がない」といった問題が起きた際には、利用者からリクルートダイレクトスカウト、ビズリーチに連絡すれば、両サービスともにヘッドハンターと調整し問題解決に動きます。問題が起こることは先ずありませんが、このような運営体制が整備されていれば安心して利用できますね。
ハイクラス転職サイトは、優良人材紹介会社のエース級ヘッドハンターとの出会いが期待できるサービスです。ヘッドハンターの良否、相性を見極めて、有効活用していきましょう。
ハイクラス転職サイトに関するよくある質問
ハイクラス転職サイトに関する、よくある質問や疑問に対する回答を、この記事の内容をもとに整理してお伝えします。
ハイクラス転職サイトって、どんなサービス?
ハイクラス転職サイトは、多数の転職エージェントやエグゼクティブサーチが参加する、ハイキャリア層向けの転職支援サービスです。求職者はハイクラス転職サイトに職務経歴などの情報を一度登録するだけで、たくさんの転職エージェントやエグゼクティブサーチのヘッドハンターと接点を持つことができ、スカウトによって求職者に合うハイクラス求人を紹介してもらえます。加えて、企業からのスカウト機能もあります。ハイクラス転職サイトは求職者と、転職エージェントやエグゼクティブサーチのヘッドハンター、求人企業とを結びつけるプラットフォームと言えるでしょう。
ハイクラス転職サイトのスカウトサービスって、どんな仕組みなの?
利用者がハイクラス転職サイトにプロフィールや職務経歴などの情報を登録すると、参加するヘッドハンターや企業に、匿名の登録情報が開示されます。登録情報を見て興味を持ったヘッドハンターや企業から、利用者にスカウトの連絡があり、求人が紹介される仕組みです。
ハイクラス転職サイトの、ヘッドハンターとは?
ハイクラス転職サイトに登録している利用者をスカウトするのがヘッドハンターの大きな役割で、ヘッドハンターは人材紹介会社(職業紹介事業者)に所属する社員や役員です。職業紹介事業は、登録型とサーチ型に大別されます。登録型の職業紹介事業はいわゆる転職エージェントのことで、サーチ型の職業紹介事業は一般にエグゼクティブサーチと呼ばれています。ハイクラス転職サイトには、登録型、サーチ型どちらのヘッドハンターもいます。
あとがき:リクルートダイレクトスカウト、ビズリーチの評判・特徴【2大ハイクラス転職サイトを徹底比較】
ハイキャリア層向けの求人が豊富で、ヘッドハンターからスカウトが受けられる、ハイクラス転職サイトのリクルートダイレクトスカウト(旧キャリアカーバー)とビズリーチ(BIZREACH)の評判・特徴、登録方法、スカウトサービスについて解説しました。
ハイキャリア層の採用活動は、企業や組織の内部・外部におよぼす影響を考慮し、非公開求人として秘密裡に進められることがほとんどです。
さらには利用する転職エージェントやエグゼクティブサーチを絞り、情報漏洩に細心の注意を払っている求人企業もあります。
こうした状況では個人の力による情報収集には限界があり、情報が少ない中での転職活動は良い結果をもたらしません。
このような背景から、ハイキャリア層の転職活動では、幅広く多様な情報が収集できるルートの確保が必要になってきます。
そのため、高い職位・ポジションの求人、高年収の求人を探している方は、ハイクラス転職サイトのみならず、ご自身に合う転職エージェントも併用することをおすすめします。次の記事では当サイトが厳選した転職エージェントを紹介していますので、まだ利用していない方はチェックしてみてください。
ハイキャリア層の転職市場が拡大したとは言え、組織はピラミッド構造なので役職が上がるほどポジションの数は少なくなり、求人の数も減っていき、希望にそう求人は簡単には見つからないかもしれません。
しかし、さまざまな転職支援サービスを活用することで、希望の求人に出会う可能性を広げることはできます。
使えるものは積極的に利用して、ご自身にとって好条件の求人につながる機会を増やし、1日も早く転職を成功させましょう。
利用してみたいハイクラス転職サイトが見つかった方は、こちらから公式サイトをチェックしてみてください。
転職活動でたくさんのチャンスに恵まれますよう、お祈りいたします!